SHOE DOGを久しぶりに読んだって話。
NIKEの創業者Phil Knightによる自伝。
年始に自分に発破をかけたいと思い、書棚から手に取った一冊がこちら。1962年24歳のフィルがスタンフォード大学ビジネススクールで起案した事業を実践しようとすることから始まる。日本製の靴を仕入れ、それをアメリカ国内で販売するというものだ。当時は海外旅行は今ほど身近ではない。旅費を親に頼み込んだことから現在の時価総額1000億ドルの企業は生まれた。
現代のテック企業のように数年でユニコーンになる時代ではない。販売もジリジリと拡大するしかない。地道で長いキャリアは会社経営だけでは生活できず、会計士になったり、大学で講師をしたりなど生きることと会社を大きくすることの同時進行がいかに大変かが窺い知れる。
この本を読んでいると野心と好奇心と体力、この3つがいかに大切かがわかる。特に体力だ。彼は会社経営をしながら公認会計士の資格を取って、フルタイムの副業を行なっていた。それも会社には秘密裏にだ。
資金繰りにあえぐ姿も大きい。
困難にぶち当たった際にまた読み返したい一冊だ。