Diary 2024.04.30
グラン・クリュというワインの専門用語がある。地域により意味合いが異なるそうだが、基本的にはその産地の最高峰をさす。シャンパーニュ地方では最高峰の葡萄を栽培する村を指す。一方ではブルゴーニュでは畑を指す。
その中にはわずか1haでのみ栽培された葡萄を用いるロマネ・コンティがある。
価格は1本あたり300万円は下らない。ピノノワールのみ構成されるこのワイン、そのピノノワールはわずか1.8haほどの土地で栽培されるため、年間生産数は6000本ほど。ワインに魅了されたものが手に取ろうとするほどに価値が青天井になるのはうなづける。
このロマネ・コンティを口にしたというものは本当に出会ったことがない。よほどの道楽者かあるいは財界の名手でなければ口にすることはないだろう。口にするものも選ばれる。ワインはもちろんだが口にしたことがあるものにも出会ってみたいものだ。