ICTアドバイザリのCB INSIGHTSによる小売トレンドをまとめている本レポート。
内容としては奇をてらうでもなく、直近のリテールトレンドを追っている。
他のメディアでこの手のトレンドをまとめるとなると購買データ分析だとか担うアド系コンサルティングファームがよく出していたりするのでどうしてもE-commerce系が多いんだけども、このレポートはリアルショップのトレンドなんかもカバーしている。
その上で内容も数字を羅列するとかでなく、ケーススタディを2,3乗っけているだけなのでそこまで膨大な量でもない。
さて、レポートの目次はこんな具合。
*Necessary*
Private Lavels/Experimental&Destination Retail/Small-format Stores/Inventory Management/Pop-up Stores/Personalized Maketing
*Experimental*
Micro-Fulfillment/Blockchain for Retail Supply Chain/Autonomous Last-Mile Delivery/Advanced Manufacturing
*Threatening*
In-Store Technology&Data Collection/ Stores as Fulfillment Centers/Automated Checkout/Localization/In-Store Mobile Commerce/Visual Search
*Transitory*
Augumented Reality&Visual Reality/Chatbots/QR Codes/Voice Shopping/Social Commerce
さて、いずれもメディアで見慣れたようなキーワード。しかしながらこれが重要。GartnerのHype Cycleで言えばPlateau of productivity(生産性の台地)に達し、研究レベルから実用レベルにまでコストが低下し、普及した上で発展した事例が多く集まる段階のものばかりだ。
社会実装初期段階で巨額の投資を行う企業が先進的にアイデアを実現している時点ということ。そのためこれらのケースは中小企業のようなところでも今後活用していけるような技術やアイデアになる。
気になった点は、実店舗の役割が改めて重要になっている。
物流の支流化/ショールーム化などは顕著なものだ。
またIKEAなどが消費者との物理的距離を近づけるためにも都市部に縮小規模で出店していることはとても興味深い。
さてさて、他の感想もまとめていこう。