日本を代表する文豪の代表作とされる小説。
親の財産で無為徒食の生活をする島村が立ち寄った温泉街で知り合った芸者・駒子との日々を描いた作品。川端文学の最高峰と言われるだけに、美しい言葉が旅先での愛を描いている。
なぜ中学時代に読まなかったんだろうかと思ったりするけども社会人になった今だから、主人公に近い年齢になったから心に沁みたのかなと。
それにしても著者の作品は人々を描くのももちろんだが、本作では季節の変わり目を示す情景描写が誠に巧妙だ。
旅情が芽生えたのでどこか温泉に長期逗留したいな。