本作りに携わるお仕事の方々が一章ずつ丹精を込めて書き上げたエッセイ集。
本屋で手に取る1冊の本。
見えないところで多くの人がその本を読者であるあなたの手元に届けるため、それぞれのプロの仕事をしている。
プロの種類は多種多様。
コンテンツ作りとなる編集者や世界観をヴィジュアルにする装丁家。
内容の確認には校正者も必要だ。
印刷の工程になれば、印刷業者や製本業者が携わる。
販売にだって決して一筋ではいかない。
まず本を仕入れるかどうかを決める本屋を回る出版社での営業の存在。
そして日本特有とも言われる取次の存在。
書店員から見える風景と本屋経営者から見える本はまた違う。
様々な本に携わる方々に自由に本について書き記されている。
書きたいことは書き手ごとに違うものの、どなたからもプロの意気込みと本への愛を感じる一冊。
ぜひとも本好きには手にしてほしい。