森見登美彦さんによる小説。
森見登美彦ワールド全開な本作。
主人公はたぬきの矢三郎。京都の糺ノ森を寝床とし、日夜 天狗の赤玉先生の世話をする。そんな赤玉先生がかっさらってきた鈴木 聡美。幼かった彼女は人間ながらのし上がり、赤玉先生をコケ落とし天狗・弁天として京都を練り歩いていた。矢太郎はそんな弁天に惹かれるも、彼女が父の下鴨 総一郎をたぬき鍋にして食べたこと、そしてそれが金曜会という秘密結社だとしる。
妙にちんちくりんでありながらも誠に笑い多いたぬきの家族とその界隈。
笑いなしでは読めない一冊だ。