森見登美彦氏による短編小説集。

舞台は京都。主人公は冴えない大学3年生。彼が悲嘆にくれるような大学生活を(黒く)彩る周囲のユニークなキャラクターたちとの掛け合い、そして明石さんへの恋模様。装画の中村佑介さんのイラストも素敵です。本作はアニメ化もされています。

設定や文体など著者のカラーが色濃く出ている本作は僕が一番好きな森見登美彦作品です。個人的には小津が一番好きなキャラクターだったりします。