今朝、fast companyの“What’s The Greatest Logo Of All Time?”という記事を読んでいました。どれもデザイン史に残る名作ばかりです。

とは言いつつも、どれも海外の視点が入っておりなかなか馴染みのないものもあります。そんなことを考えていたら「自分だったら何を選ぶだろうか」と考えたのでまとめておきます。僕の人生経験のもと選ぶので悪しからず。

 

1. mizuno

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格段に美しいものではありません。ですが最初に考えた時に浮かんだロゴです。

ランバードマークと呼ばれるこのロゴの素晴らしい点は製品の質向上に貢献しているということです。ミズノは今までに日本選手のみならずカールルイスといった陸上競技のスーパースターにもシューズを提供してきています。カールルイスのシューズ開発者による話を収めた本に書いてあった話ですが、どうにも陸上スパイクのアッパーに縫い付けられたランバードマークはブランドの象徴のみならず、シューズの形状を保つためにも機能しているそうです。

ロゴの開発の際には展開性というのはとても重要な話です。クライアントへはどのように展開するのかもプレゼンするのが常です。そういった意味では機能性は考慮されてロゴデザインは行われます。

しかしそれは広告やプロモーションといったマーケティングレベルです。ランバードマークは製品の質向上にも貢献しているというのは全く次元の違う話です。機能性で最たるロゴではないかと思います。

 

 

2. Coca cola

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冒頭の記事では世界最高峰のデザインエージェンシーPentagramのEddie Oparaは否定していましたが、いつまでも色褪せないこのロゴは素晴らしいです。1886年にコカコーラが開発され、世界で最も知られた飲料のロゴが誕生しました。

高校生の時、アトランタにあるworld of coca colaに行く機会がありました。そこで見たcoca colaの世界観を反映した展示は素晴らしいものばかりでした。そしてどの展示にも感じるのはcoca colaのロゴの遺伝子とも言えるような躍動感とワクワクです。

廃れずに常に人々の心躍らせるcoca colaのマーケティング、そして礎となっているロゴには敬服するばかりです。

 

 

3. UNIQLO

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デザインの世界に正解はないと言われています。僕もこれに異論はないです。ですが、「考えを改めるべきじゃないか」と佐藤可士和さん率いるSAMURAIによるデザインを見るたびに考え込んでしまいます。

SAMURAIの作品の背景には常に確固たるコンセプトがあります。そのコンセプトを見て、そのコンセプトに忠実に仕上げられた作品をみれば「正解と言えるデザインってあるんだな」と思います。

どの作品も好きですが、最も認知されているものとしてUNIQLOのロゴをあげました。2006年にリニューアルされたロゴも早10年目。いつも街のどこかで輝きを放っています。

 

 

4. The Rolling stones

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ロゴに惹かれてTシャツを買った、ってのはThe Rolling StonesのTongueぐらいだと思います。Tongueは元々はBrown Sugerなど収録された”Sticky Fingers“のジャケットにデザインされたグラフィックです。ですが現在ではロックカルチャーのイコン的存在で、広く人々に親しまれています。

当時の著名なデザイナーではなく美大生が手がけたものだそうです。報酬はわずか50ポンド(約1万円)。そんなエピソードも実にロックです。