福岡で書店を営む大井実氏による著書。

 

昨今では出版不況と言われるで街中の書店を見かけることが少なくなってきた昨今。電子書籍の普及やらAmazonを始めとしたオンラインサービスによって古本の流通経路が整備されたこと、スマートフォンによる情報獲得経路・娯楽の多様化、取次・再販制度によって旧態依然のビジネスモデルから脱却できないなど様々言われていたりします。だがそんな中でもやっぱり人気の書店はあったりしていてそこには経営努力の結果、新たな書店の形態を確立したものばかり。

そんな書店の一つである福岡ブックス キューブリック。そして設立者である大井実氏による本書はただのビジネス本ではありません。本屋を取り巻く環境から、起業、コミュニティデザイン、地方のあり方、福岡のカルチャー史と多様な視点が盛り込まれており、非常に読み応えがあります。

是非書店にも伺いたいものです。