マツコ・デラックスによるエッセイ集。

本作には快活に著者の嘆き節、怒り節が炸裂しています、AKBの批判なんてまぁ見ていて気持ちがいい。そして同時に著者のネガティブな面が多いに出ている。これが紙面の半分以上占めているんじゃないだろうか。マイノリティである著者だからこその意見も多い。

そしてなぜテレビに出るかも記されています。マイノリティである自分がテレビで受け入れてもらったという恩義もあるから、テレビが求めるキャラクターをこなすという著者の覚悟というのも文章を通じて感じ取ることができます。

テレビでも見ない日はないというぐらいに人気ですが、主戦場であったエッセイだからこそ描かれている著者の心情は一読の価値ありだと思います。