21_21 design sightにて開催のThe Originals。本展のディレクターを務めたのはデザインジャーナリストの土田貴宏氏。The originalsと呼ぶに相応しいプロダクトを選定したという展覧会。ではそもそも The originalの定義はなんなのか。

確かな独創性と根源的な魅力、そして純粋さ、大胆さ、力強さをそなえたデザイナーによるプロダクトを、この展覧会では「The originals」と呼びたいと思います。……
この展覧会で改めて紹介するのは、既存のプロダクトから現在の視点によって見出した「これはThe Originalではないか?」と考えられるものです。

Directro’s message(土田貴宏氏)

現代文化の形成に貢献したプロダクトを振り返るわけである。The originalsをキュレーションし、その上で私たちが言語化も体系化もできていない現代のThe Originialityを見出すのが本展の目的のようだ。

プロダクトは往年の名作インテリアからバイク、カメラなどの電化製品、レゴや栄養食品など多岐に至る。間違いなく展示されるに値するものもある。その一方正直キャプションを読んだところでも、それらが現在の文化形成や美意識に繋がっているのかは判断に困るものもあったのが正直なところ。