ADAPTATION – KYNEを観てきたって話。
福岡市立美術館にて開催されているアーティスト・KYNEによる大規模個展。
幼少期にグラフィティに影響を受け、大学では日本画を学んだKYNE。目の細部を除けば非常にミニマルに、かつ陰影などをとっぱらた作風はシンプル。鼻に至っては本当に最小限の表現と言っていい。だからこそ潜在的な美貌を勝手に想起させてくれる。
彼の作風はこの15年一貫している。ライトボックスでは少々線を細くしている印象も受けられる。(視覚効果を考慮してのものなのか?)
本店では彼が新たに試みている花をモチーフにした作品も取り上げている。これらがどのように評価されるのかはまだわからない。また珍しいのがミュージアムショップが展示室内に設置されていることだ。佐藤可士和展でのUTストアなどの事例があるが、それでもなお珍しい。ストリートカルチャーに根付いたKYNEの本店限定のグッズは多くが完売している。さすがである。