Diary_2024.12.09
毎日の通勤路(そして12年前までは通学路)。ここに等間隔に林立する銀杏並木が綺麗に色づいていた。銀杏は落葉樹である。日光量が少なくなり街全体が薄暗くなるこの季節に、自らの葉を落とすことで明るさを調整をしてくれる。落葉樹は手入れが面倒だという管理者の声と裏腹に、歩行者にとっては冬の貴重な陽だまりを享受できる。
移ろう季節の変化を目にして、ふとあることを思った。前までは自分の価値観において、暇と退屈は一緒だった。同じように怠惰さを意味し、無機質なものであり、そして日々忙殺されている私とは無縁のものだと。でも違うことに気づいた。私はきっと慌ただしく退屈してたんだろう。向き合うことから目を背けて、夢中になれる事柄に奔走していたんだろう。でもそれは暇ではないが、現実を楽しんでおらず、退屈していたと言える。
今は地に足がついてるのを感じることができる。30歳、確かな焦燥感を感じることができる。