こころ(著:夏目漱石)を読んだって話。
こころ Written by 夏目漱石 Souseki Natsume
明治期の文豪・夏目漱石による名著。
郷里の親元を離れ、東京で学ぶ私。
旅先で不思議と柔和なインテリを醸す男性と出会い、「先生」と呼び慕うようになった。
私が身内の死成長の物語と思いきや、先生による抱えた暗い過去へと話は移ろう。
元々は朝日新聞に連載した心(下の部のみで構成された書簡形式の小説)に私の成長を記した上・中の部を組み込んだ3部構成となった。
自死へと向かう先生が私に残した遺書となった下の部。
遺書を記し、私が手にするには数日の余地がある。遺書を記した後の顛末を記しているわけではなく、多くの想像の余地を残してある。
後世に残したい一冊。