コンビニに生まれかわってしまっても(著:西村 曜)を読んだって話。
コンビニに生まれかわってしまっても Written by 西村 曜 Akira Nishimura
書肆侃侃房より出版されている新鋭短歌シリーズの一冊。
短歌というと堅苦しく、とても縁遠いものに思えていた。けれどこの本に出会って自由な文章表現なんだと肩透かしをくらった。日常の言葉で日常を描く31音なんだけれど、奥行きはいかようにも広げることもできる。そんな衝撃を与えてくれた。
気に入った3首↓
からあげをクン付けで呼ぶこの夜に孤独まぎらす売り物なし(ナイトウォークより)
こしあんパンほどに優しいひとだからカバンの底でつぶれてしまう(花降りより)
山田くん、わたしのぜんぶ持ってって昨日の夜の自己嫌悪とか(言わないより)