さざなみの夜(著:木皿泉)を選んだって話。
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本作は木皿泉による新作。
主人公は富士山の間近でマーケットストア「富士ファミリー」を夫婦で営むナツミ。ただ当人は作品の途中でがんのために亡くなってしまう。 そんなナツミの生前そして死後をめぐる彼女の周りの人物のお話。男前とも言える快活な彼女は周り巻き込みいろんな人の人生をかき回し、果ては世代を超えて明るい方向へ導く。
木皿泉はやはりドラマの脚本出身ということもあり、描写が豊か。本当にささやかな表現でググっと世界に引き込む。本当に目の前でドラマが繰り広げられているような表現がとても大好きな作家だ。